HVCは2000年の大学発ベンチャー第1号以来9年間にわたって、バイオベンチャーに関ってきた実績と社内外の研究などで培った業界動向の先読み、将来が期待される製品群、求められる開発の方向性や直近の統計データなどをまとめ、それを公表し、多くの大学発ベンチャーの経営者や支援関係の方々のお役に立てばとの思いでHVC業界レポートを発行しています。
主執筆者の伊藤勝彦は北海道VCの投資マネージャーを務める傍ら、日経バイオテクオンラインで閲覧ランキングトップを何度も獲得している著名コラムニストです。
◆業界レポートvol.4 09/05/13
「米国新薬承認分析‐2008年」
今回の業界レポートのテーマは米国FDAにおける「米国新薬承認分析」です。最近、ブロックバスターの承認が難しくなったのではないか、承認そのものが遅くなったのではないかなどといわれていますが、このあたりについて触れています。そしてもう1つのポイントがドラッグラグ、欧米で承認されている薬が日本で承認されていないという現実です。本レポートでも記載されているエルトロンボバグ(eltrombopag)もまだ日本では承認されていない薬剤の一つです。
ドラッグラグのために日本の患者さんは最高の医療を受けられない状況にある、また日本の承認が遅いため国内の製薬やベンチャーですら海外での臨床試験を優先するという事態が発生しています。これは患者さんにとっても、日本の医療産業や製薬企業にとっても由々しき問題です。ちなみに、医薬品、医療機器の開発で一番お金がかかるのは臨床試験。この部分を海外に持っていかれれば経済的な損失も非常に大きく、なんとももったいない限りです。
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http://www.hokkaido-vc.com/blog/2009/05/13_000730.html