去る7月25日(火)に一般社団法人北海道機械工業会と当会合同の平成29年度第一回視察会が開催されました。両会の会員企業から、北海道機械工業会の田中会長、当会の小砂会長を含む40人が参加しました。最初に苫小牧の(株)Jファームを見学。同社は系列のJFEエンジニアリング(株)が建設した植物工場でベビーリーフやトマトを栽培。栽培に適したCO2濃度や、温度、光、養分が管理されたクリーンな環境で安定した品質の野菜を生産しており、会議室でビデオなどで説明を受けた後、実際にベビーリーフ、トマトの生産施設を見学しました。
また同社では近隣にラムサール条約で保護指定されているウトナイ湖があることなどから排水の環境基準をクリアし、エネルギー源にも温泉熱を利用したヒートポンプやバイオマスボイラなども使用しなど環境負荷低減にも取り組んでいます。最後には施設で作られたトマトを試食。
最適化された条件で飼育されたトマトはとても甘く美味しいもので、多くの参加者がお土産に購入していました。
続いて向かったのは安平町にある北海道電力(株)の南早来変電所大型蓄電池施設。地球環境問題や電力の安定供給に向けたエネルギーミックスなどの観点から風力や太陽光などを用いた再生可能エネルギーが注目される中、その出力変動に対する調整力としてバナジウムイオンを用いたレッドクスフロー蓄電池の性能実証および最適制御技術開発を経済産業省の「大型蓄電システム緊急実証事業」として行っています。巨大な電解液タンクがずらりと並ぶさまは壮観でした。
参加者からも活発な質疑応答が行われ、関心の高さが窺われました。
懇親会では今年6月に了解と連携協定を結んだ北海道科学大学の地域連携推進センター副センター長の稲垣潤先生が挨拶され、今回の交流が三者の連携を深めるきっかけになることが期待されました。
本交流事業は、次回は秋ごろの開催を予定しています。多くの会員各位のご参加をお待ちしています。