北海道バイオ工業会では、去る12月3日(水)京王プラザホテル札幌にて「食品の付加価値向上セミナー~食品の機能性評価手法の紹介~」を下記の通り開催致しました。
【講演Ⅰ 「北海道の素材を活用した機能性評価手法」の紹介】
①機能性(血糖値・血圧上昇抑制)のin vitro評価
天使大学看護栄養学部 教授 荒川義人 氏
②機能性(免疫・抗菌活性)のin vitro評価
酪農学園大学農食環境学群 教授 山口昭弘 氏
③機能性(脂質代謝)のin vitro評価
コスモ・バイオ㈱ プライマリーセル事業部 山口昭博 氏
④動物試験での脂質代謝・血糖値抑制効果
㈱化合物安全性研究所 薬理研究室 室長 横谷亮 氏
⑤遺伝子発現解析によるアロニアの機能評価
⑥道内素材によるがん細胞浸潤抑制効果のスクリーニング
北海道大学薬学研究院 特任講師 山根拓也 氏
⑦ヒト介入試験の実際と事例
㈱新薬リサーチセンター 臨床研究部 次長 富田晋平 氏
【講演Ⅱ 「ヘルシーDo」の申請と認証取得に向けた事例紹介】
(一社)北海道バイオ工業会 事業企画・運営委員 主幹事 三浦健人
講演Ⅰでは、6名の講師からそれぞれのテーマでご講演いただきました。機能性のin vitro評価をはじめ、北海道で収穫された7種類のモデル素材(玉ねぎ、キクイモ、ゆり根、長芋、アロニア、ハスカップ、マタタビ)の事例をもとに評価手法等が紹介されました。
ほぼ満席の会場では、メモを取りながら聴講される方も多く見うけられました。
講演Ⅱでは、北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)のポイントや、認定取得商品などが紹介されました。過去3回の審査で認定されたヘルシーDo認定商品は18社26品目で、前年比3割増の売上げ等も報告されました。
第4回(2014年11月)の認定申請は終了し現在審査中ですが、次回(2015年5月)の申請への一助になることと期待されます。