論文1 |
論文種別 |
ヒト介入試験 |
機能性分野 |
参考:抗炎症 |
著者 |
高成準、三栖茉奈美、前田哲宏、福地有希子、伊藤直仁、西平順 |
論文タイトル |
季節性の目や鼻の不快感に対するフラボノイド及びロスマリン酸を含有するシソ葉由来食品素材「BenegutTM」の有効性と安全性の評価 −健常者を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験− |
雑誌名 |
薬理と治療 |
巻号 |
46(11) |
ページ |
1897-1907 |
発行年 |
2018 |
要約(和文) |
背景:近代社会において花粉症を患う患者数は年々増加している。北海道において白樺花粉は毎年4月から6月にかけて放出され、目や鼻の不快感を訴えるものが増加している。抗ヒスタミン剤の使用は眠気などの副作用のリスクがあることから安全な食品成分が望まれている。先行研究で、シソ葉から抽出される機能性食品であるBenegutはフラボノイドやロスマリン酸を含み、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つことが報告されている。本研究ではBenegutの摂取の季節性の目や鼻の不快感への影響を評価した。
方法:春先に目や鼻の不快感を訴える健常人を対象に無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施した。20歳から65歳の男女の被験者40人はBenegutを傾向的に8週間摂取した。不快感はVAS(Visual Analog Scale)により評価した。ストレス及び精神状態についてPSQ(Perceived Stress Questionnaire)-20を用いて評価した。
結果:Benegutの継続摂取により、季節性の鼻の不快感の低下が認められ、精神的緊張感や不安感が軽減された。Benegutは安全な機能性食品素材であり、健常人が花粉症の悪化を未然に予防でき、健康維持の目的で利用できると考えられた。 |
論文概要 |
- |
論文リンク |
- |