論文1 |
論文種別 |
ヒト介入試験 |
機能性分野 |
免疫調節 |
著者 |
Jun Nishihira, Mayumi Sato, Aiko Tanaka, et al. |
論文タイトル |
Maitake mushrooms enhances antibody production in response to influenza vaccination ... |
雑誌名 |
Functional Foods in Health and Disease |
巻号 |
7(7) |
ページ |
462-48 |
発行年 |
2017 |
要約(和文) |
和文タイトル:マイタケ(Grifola frondosa)は、健康な成人ボランティアのインフルエンザワクチン接種において、抗体産生を高めるとともに風邪様症状を緩和する 英文タイトル:Maitake mushrooms (Grifola frondosa) enhances antibody production in response to influenza vaccination in healthy adult volunteers concurrent with alleviation of common cold symptoms インフルエンザウイルス感染の予防は重大な公衆衛生上の課題である。感染のリスクを低減するためには新しい安全で効果的な戦略が必要である。マイタケ(Grifola frondosa)は、その風味と免疫刺激性からアジアで人気がある。本研究では、舞茸の食事消費がインフルエンザワクチン接種の効力を高めるのに有効かどうかを調べた。プラセボ対照二重盲検臨床試験でマイタケ摂取被験者(50名)、プラセボ50名)を実施した。試験開始からワクチン摂取までの4週間及び摂取後継続して8週間の計12週間にマイタケ(6.825g)を毎日摂取させ、3価インフルエンザワクチン(A型H1N1、H3N2、及びB型BX-51B)に対する赤血球凝集抑制(HI)抗体価を分析した。風邪様症状の緩和に対する舞茸の効果をアンケートによって評価した。マイタケを継続的に摂取すると、インフルエンザA型H1N1及びB型ウイルスに対してHI抗体価が上昇し、高齢者(>60歳)の抗体陽転率が有意に上昇した。さらにマイタケの摂取によって、鼻炎及び頭痛の様な重度の風邪様症状が有意に改善された。マイタケ摂取がインフルエンザワクチン摂取に反応して抗体産生を増強し、同時に複数の一般的な寒冷症状を緩和することを実証した。この結果はマイタケがウイルス感染の予防のために自然免疫応答及び適応免疫応答の両方を活性化することを示唆している。マイタケの摂取は宿主防御システムを増強することによって、インフルエンザウイルス及び他の病原性ウイルス及び細菌に対して防御効果を有することが期待できる。 |
論文概要 |
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